原発性腋窩多汗症とは
明るい色のシャツなどを着ている時に、汗染みができて困っている方は少なくないかと思います。明らかな原因がない状態で、日常生活に支障をきたす程の脇汗が6ヶ月以上継続している場合、原発性腋下多汗症と診断される可能性があります。
原発性腋下多汗症の診断基準
以下の6症状のうち2項目以上当てはまる場合診断されます。
- 最初の症状が25歳以下であること
- 左右両方で同じように発汗がみられること
- 睡眠中は発汗が止まっていること
- 1週間に1回以上多汗の症状がでること
- 家族にも同じ症状の患者さんがいること
- 脇汗によって日常生活に支障をきたすこと
また診断基準を満たした場合、以下のように重症度を評価します。
- 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
- 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
- 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
- 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
重症度が3及び4の方がエクロック®ゲルの適応となります。
エクロック®ゲル
これまでは簡便な治療法がありませんでしたが、この度、原発性腋窩多汗症(脇汗)に対する新薬、エクロック®︎ゲルが発売されました。
12歳以上の原発性腋窩多汗症の方に適応があり、用法としては1日1回両脇に塗るだけとなっています。
1本20gで2週間分、薬価は1本4,874円です。
健康保険が適応されますので、3割負担の患者さんで、1,462円になります。
当院でも処方が可能ですので、脇汗でお困りの方は一度ご相談ください