花粉症のお薬①

院長です。。

3月も中旬を過ぎ、スギ花粉の飛散量が増えつつありますね。当院でも花粉症のご相談を受けることが増えてきました。僕自身、アレルギーの専門家ではありませんが、ご相談には正しくお答えできる準備はしておきたいですし、「自分が自信をもって勧められる治療やお薬を患者さんにも提供したい!!」という思いはどんな疾患でも変わらず持ち続けています。

花粉症の患者さんが訴えられる内容は様々ですが、ご要望は大きく分けて、「そろそろ症状がでてきたので、毎年飲んでいる〇〇が今年も欲しいです」、「〇〇を飲んでいますが、効果が今ひとつなので他に良い薬はないでしょうか?」が多いように思います。実際花粉症の薬はどのようなものがあり、どのように選択するのが良いのでしょうか? 僕の知識を整理する意味でも、今一度考えてみることにしました(^。^)

花粉症に対して、主に使われている薬は、第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれるタイプのお薬です。👆に1990年以降に発売された第二世代と呼ばれるタイプの抗ヒスタミン薬をまとめてみました。(1990年以前発売の第二世代抗ヒスタミン薬は、僕が普段処方しているものが含まれていないため省略しています。)

第二世代というからには第一世代もあり、ジフェンヒドラミン(®レスタミンコーワ)、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩(®ポララミン)、シプロヘプタジン塩酸塩(®ペリアクチン)等です。これらは、現在も処方を見かけますし、市販の風邪薬、アレルギーの薬の一部に含まれていますが、特徴としては、アレルギー症状を抑える作用としては比較的強い反面、眠気、口の乾き等の副作用も強く出ます。「昔強い薬を出してもらったら眠気と口の乾きがひどかったので、弱い薬でいいです」と言われる患者さんもみえますが、詳しく伺うとこのタイプの薬が処方されていることが多い印象です。そのため、最近では花粉症等の鼻アレルギーに対しては第一世代の抗ヒスタミン薬はガイドライン上も推奨されていません。

第二世代の抗ヒスタミン薬は、眠気等の副作用が軽減され、アレルギー症状を抑える効果はしっかり得られることが特徴です。「アレルギーを抑える強さ≠眠気などの副作用の強さ」ではなくなっており、僕も外来では、第二世代の抗ヒスタミン薬から、患者さんの症状、状況に応じて、薬を選んでいます。市販のOTC医薬品で花粉症対策をされている場合も、できるだけ第二世代抗ヒスタミン薬から選んでいくのが良いでしょう。。。

次回は薬を選ぶ基準等をもう少し詳しく説明したいと思います。

発熱診療用ユニットハウス設置しました

院長です。。

院内には発熱や感染症疑いの患者様専用の診療スペースはあるのですが、狭いことや防護服に着替える際に不便を感じ、結局、昨年末よりお車のまま駐車場で診察させていただくなどしておりました(^◇^;)

しかし、車内での診察ではやはり十分な観察ができないことも多く、下痢などの腹部症状が強い方もみえるため、色々不自由があり・・・。様々な方法を模索する中で、車一台分のスペースに設置できるユニットハウス導入を決め、ようやく先日完成しました!! 内部にベッドもあるので、抗生剤などの点滴も可能です。何よりもこれで完全にクリニックの診療スペースと、発熱対応スペースが分離され、患者様、私を含めスタッフの安全が確保され、皆さまにも、安心して診療を受けていただけるのではないかと期待しています⤴︎⤴︎

岐阜県のコロナウィルス新規感染者数はここ数日少ない人数で推移していますが、変異株が報告されまだまだ安心できません。これからも、より質の高い医療が提供できるようスタッフ一同頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。。。