超音波と私①

2020年10月に開業させていただいた当院も、早いもので3年目に突入しました(๑>◡<๑)

最近では、日によっては診療をお待たせすることも増えてしまい、待ち時間の対策を日々講じている状況です。本来お叱りを受けてもおかしくない状況ですが、皆様からは温かいお言葉をいただくことが多く、スタッフ一同申し訳ない気持ちと同時に、非常にありがたい気持ちでいっぱいです。皆様の優しさに甘えることなく、今後もより良い診療が提供できるよう努力してまいりますので、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

実は待ち時間が増えてしまう一つの原因が、超音波検査を診療にかなり多く利用しているという、私の独特な診療スタイルにあります。2周年を迎えたこの機会に、一度私と超音波の出会いから今までを振り返ってみたいと思います。普段あまり話すことがない内容ですが、私の診療に対する考え方、想いが少しだけでも皆様に伝われば幸いです。(かなり長い内容になりそうですので、複数回に分けてアップする予定です。)  

今では、私の診療には欠かせない超音波ですが、そもそも私と超音波の出会いは多くの医師と同様、学生実習、そして大学病院での研修医1年目に、同級生同士で練習するといったありきたりのものでした。「当てるだけ」で画像が出る超音波なのですが、目的の臓器の画像をしっかり出す事は意外と難しく、胆のう等の比較的簡単に画像が出る臓器が写っただけでも当時は喜んでいました。ただ、この頃は当時の指導医の先生から、「鑑別診断」(機会があればこれについてもブログに書かせていただこうと思いますが、患者さんの訴えからできるだけ多くの可能性がある病気を想定してそこから検査結果等を考慮して正しい診断に行き着く診断方法です。)の厳しい指導を受けていたこともあり、医師としても何もできない未熟な状態でしたので、入院されている自分の担当患者さん一人一人を毎日回診するだけで一日が終わってしまい、超音波のトレーニングはほとんどする時間がなかった記憶があります。当然、超音波に対する特別な想いが湧くこともなく、多くの医師と同じように画像検査の一つとしか捉えていませんでした。

その後、超音波との本格的な出会いは研修医2年目になりますが、長くなってしまいましたので、次回の記事で書かせていただきますね。(^з^)-☆